全八回のシリーズでお届けする【屋根の修理で押さえておきたい予備知識編】。本日は、屋根の「修理業者」についてご紹介しましょう。

屋根の修理時に抑えたい!屋根の”修理業者”について

屋根の修理をするにあたりあなたはまず何から考えますか。
最低でも下記の8つのことは基礎なので知っておいたほうがいいでしょう。
知らないことであなた自身に不利益が発生することもあるからです。

  1. 屋根の形
  2. 屋根材
  3. 劣化の症状
  4. 費用
  5. 工事
  6. 見積もり
  7. 業者
  8. 時期

今回は【屋根修理業者】をピックアップして詳しくお話していきたいと思います。

屋根修理をどこに依頼すればいいのか?注意すべきポイントをおさえておけば安心だとおもいます。また業者の【種類】により対応できる作業内容が異なります

なので、修理内容は具体的にどうしたいかを再確認する必要があります。下記は1例です。

[老朽化した建物を直したり、きれいにしたい場合]

→リフォーム業者
※もともと屋根修理をしていてリフォーム業者となったところもあれば、屋根修理が苦手なところもあります。

[新築の住宅で引き渡しから10年以内で屋根にトラブルが起きた場合]

→工務店やハウスメーカーなど家を建てた業者
住宅に欠陥があると認められた場合は、住宅瑕疵(かし)担保責任保険が適用されて修理を無料で行ってもらうことができます。

[屋根の耐久性を高めるメンテナンスをしたい場合]

→塗装業者
塗装が専門なので、それ以外の屋根修理は経験が少ない場合や対応していない場合もあります。

[雨漏りが発生している場合]

→屋根修理の専門業者
修理の難しい雨漏り、屋根のメンテナンスや修理に幅広く対応できる可能性が高いです。

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屋根修理の専門業者とは?

屋根修理を専門としてあつかう業者は屋根瓦の種類により、「板金工事会社」と「瓦葺(かわらぶき)工事会社」に分かれます。

「屋根工事の会社や職人さんであれば、瓦屋根も板金工事もできるのでは??」と一般的には思われがちですが、「金属屋根」と「瓦屋根」の工事は全く異なる分野の工事です。道具や技術だけではなく、人も違います。

同じように見える屋根工事業者ですが、どんな業務からその会社が始まったのか、何を得意とする業者なのかをよく見極めることがとても重要です。

板金工事会社

屋根工事業」や「内装業」「塗装業」など29種類ある独立した建設業の許可の一つ、ガルバリウム鋼板やトタンなど金属を薄く加工した板状の金属屋根をあつかう業者

瓦葺工事会社

粘土瓦(粘土を成形し高温で焼き上げたもの。いぶし瓦、釉薬瓦など)を主にあつかう業者。
重ね葺きや葺き替えなど全体的な補修と、破損した瓦や土台部分の漆喰(しっくい)などの屋根材を新しい部材と交換する部分補修があります。

雨漏り修理にはどちらがいい?

建物の雨仕舞に関する部位は「金属屋根」や「金属の雨樋」「水切り板金」などが用いられています。これら金属の板金を加工したり、修繕する仕事は、本来、板金職人さんの仕事です。つまり、板金職人さんは雨漏りを診断し、修理する専門家なのです。

最後に屋根工事会社を選ぶポイントをお伝えしたいと思います!

施工事例・お客様の声といった実績が見える会社

過去の実績は嘘がないため、この点は事前に確認しておくといいといえるでしょう。

地元で長く営業している会社

インターネットでの口コミや、業者の会社案内を確認して住所を確認してみることをお勧めします。

保証がしっかりしている会社

工事を行った部位ごとにきちんと保証を付けてくれるといったきちんとした形があれば安心です。

担当者との相性

ある意味では、これが全てにおいて最も大切でしょう。徹底した調査を行った上で大切な住まいを守るために必要な提案ができる、ご家族の希望に対し誠実に必要なリフォームの提案をしてくれる、そういった担当者であれば安心です。

屋根修理は業者選びが非常に重要です。どの業者においても経験不足・知識不足の業者はあまり選ばず他社との比較をしながら慎重に選んだ方がいいでしょう。