住宅の修理などに関するトラブルにご注意下さい!

台風や震災など、大規模な災害の発生後は、悲しいことではありますが便乗した悪質商法等のトラブルが 発生する傾向にあります。


【住宅修理などに関して「保険金が使える」】と言って勧誘を行う業者とのトラブルが増加するのです。
実際のところ、どの業界にも悪徳業者は存在するものです。そして、屋根を始め住宅に関する様々な工事を行う住宅修理業界にも、残念ながら存在します。

今回は皆様に、

  • 実際に起きたトラブルの事例
  • 業者を選ぶポイント、見極め方

こちらを中心にご紹介します。

実際のトラブル事例

では実際に、よくあるトラブルの事例をご紹介しましょう。

複数の業者を比較検討した結果、業者に問い合わせを行った。その後、業者から電話があり、「台風で壊れた屋根を保険金で修理しませんか?」という勧誘を受けたので申し込みに。すると、業者から依頼を受けたという調査員が訪問してきた。
屋根の写真と修理見積書を用いて保険会社に保険金を請求し、その後支払われた保険金全額を修理費として業者の銀行口座に振り込んだ
後日、業者から修理予定日を告げられたが、具体的な修理日程やスケジュールが確定されず、業者に何度も問い合わせたが分からないと言われ、いつまでたっても修理が行われない。

このように、言葉巧みに保険金を振り込ませ、そのまま工事が行われないという被害は実際に起きています。

また、実際に工事自体は行われていても、工事がとてもずさんだったり、修理の工程に見合わない金額を取られるという事もあります。このような被害に絶対に引っかからないように注意して下さい。

次に、業者の見極め方をご紹介します。

修理業者の選び方

屋根には様々な形状があり、経験不足の業者や職人には対応出来ないという例も多々あります。
屋根修理業者には、

  • 訪問販売に代表される営業会社
  • 実際に施工を行う施工会社

この2つの種類が存在しますが、施工会社の方が「営業の歩合」や「下請けへの間接費用」が発生しないので適正価格で修理できる可能性が高いです。

また、信頼できる業者のポイントとして、屋根の専門家として十分な経験を持ち、誰にも負けない知識や技量を身につけているかが大切です。

業者の専門性や技術レベルを確認する上で、施工事例は有効です。施工事例を説明しているサイトは、「お客様に屋根修理を知ってほしい」という気持ちの表れであり、自社の施工品質に自信がなければ掲載することができません。

そして、お客様の意向を伺った上でご希望に沿う工事内容を提案できる業者なのか。ここが重要です。”営業会社”や”施行会社”などの業者の本質は、実際に担当者と会話することでわかります。お客様に対し常に誠実である必要があります。


また屋根修理は劣化症状に最適な方法で修理を行うために、まずは事前調査を行いますが、

  • どのような調査を行ったのか?
  • その結果、どのような修理が必要なのか?

これら調査結果をお客様に伝え、工事工程を提案、共有することが極めて大切であります。下記は、とくに屋根の劣化を調査する上で絶対に押さえておくべき項目であるといえます。

  1. 屋根裏まで確認しているか。
  2. 劣化状況を写真に残しているか。

よくある追加工事の事例として、修理をするために屋根材を剥がしたら屋根の内部の野地板が腐食していたという事例があり、屋根の葺き替え工事のなどの大工事に発展します。屋根の調査の記録をしっかりと残してもらうために、調査の内容を必ず写真に残してもらうようにしましょう。

屋根修理の業者選びの際は、ここまででお伝えした内容を踏まえてご検討の上、修理を依頼することが重要といえるでしょう。