日本は台風が多い
近年、台風の発生は増加傾向です。日本は四季がはっきりしている島国ですが、近年は温暖化の影響もあり、台風を含む自然災害の発生が増えてきました。
自然災害が多発するなか、台風や地震などで家が壊れてしまったニュースが全国各地で報道されています。
台風のみならず、水害や積雪などの人命被害に遭われた痛ましい二次災害もあります。これらを防ぐためにも、また被害を最小にするためにも、未然の安全対策も含めてしっかりと準備をしておきましょう。
台風の危険度とよくある台風被害
台風が発生した場合、平均風速・瞬間風速・最大瞬間風速といった表現をニュースなどで耳にしますが、
具体的にどの数値だと危険なのかを解説していきます。
【風速を表す数値について】
- 風速 → 10分間の平均風速
- 瞬間風速 → 3秒間の平均風速
- 最大瞬間風速 → 瞬間風速の最大値
【風速と被害の目安について】
- 風速10〜15m → 風に向かって歩きにくい状態 →傘がさせないレベル
- 風速15〜20m → 転倒する場合がある →看板やトタン板が外れるレベル
- 風速20m〜 → 立っていることすら難しい →屋根瓦、葺材が飛散するレベル
上記の事から。風速20mを超えるような台風が発生すると一気に危険度が上昇することが分かります。この場合の台風被害については、実に様々なパターンがあります。
- 屋根から瓦が落下
- 窓ガラスにひびが入る
- 飛んできた基材が壁に突き刺さる
- アンテナの線が外れる
- 風雨が家の中に吹き込んでくる
そして、これらを原因とする二次災害。
想定外の被害が発生することが多々あります。
そして台風の被害で一番多いのは、屋根瓦や棟板金が飛ばされることです。屋根が飛んだり、ズレたりしてしまうと、雨漏りの原因にもなります。
被害が出た後では業者に修理依頼が集中し、業者さんがすぐに来れない状況が多くあります。待っている間に被害が大きくなってしまうこともありますので、事前対策は重要です。
主な台風被害:ベスト3
①:屋根材や瓦が飛んだり、ズレ、隙間ができる
台風が直撃すると、棟瓦をおさえる漆喰が崩れてしまい、瓦が飛んだり、ズレたり、隙間ができてしまいます。そのズレや隙間から雨水が入ったり、風が入り込んだりして、二次災害に繋がっていきます。
②:棟板金が浮いてしまう
アスファルトシングル・スレート・ガルバリウム等の屋根材(棟板金)を使用してる場合、一番高い部分にありますので、台風の影響をもろに受け屋根が飛ばされる原因となります。
③:雨どいの破損、ゴミが詰まる
雨どいにゴミが詰まると、排水ができなくなりますので、浸水被害に繋がります。
台風の事前対策:4つご紹介
台風が発生した際にはテレビやラジオなどの気象情報に十分注意してください。家の外の備えは大雨が降る前、風が強くなる前に最低限4つの準備が必要です。
- 窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。(窓ガラスを段ボールや養生テープで対策)
- ベランダや側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
- 家屋の周りにある風で飛ばされそうな荷物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。
- 避難場所、屋根修理会社、保険会社の情報の確認
台風は地震と違って、事前に情報を知ることができるのである程度の対策ができます。
備えをするだけでも台風による被害は軽減され安心にも繋がるといえます。
「事前に対策しておけば良かった・・・」とはならないように、定期的な点検やメンテナンス、また、台風シーズン前には棟板金など含めた屋根の点検をしておくと安心です。