「床材」は、住宅において住環境を左右する非常に重要な要素です。「床がない住居/施設」なんて、あり得ませんよね。
さて一口に言っても実に様々な種類がある「床材」。代表的なのはやはり”フローリング”や、”畳(たたみ)”ではないでしょうか。今回は、代表的な床材の種類とそれぞれのメリット&デメリットをご紹介しましょう。
意外と後回しにされがちな「床」のリフォーム。リフォームを検討している方や、リフォームによって今までと違う床材を検討している方は、ぜひご参考くださいませ!
床材の種類について
ところで、床材として代表的な”フローリング”は寿命があり、2,30年といわれています。当然傷み、へこみ、汚れなど生活の跡が目立つようになります。
引越しのような大移動を何度も行うのは労力がいりますし、住んでいる場所が気に入っていたりする場合はリフォームをお考えになる方も多いと思います。
「子供が独り立ちした」など一緒に住んでいる人の構成が変わるタイミングでリフォーム考えてるという方も多くいらっしゃいますね。
床をリフォームするだけで家の雰囲気がガラッと変わりとても気分転換になるのではないでしょうか。
では、【床】をリフォームするにあたりどんな床材の種類があるのでしょう?詳しく知ることで選ぶレパートリーが増え選択肢が広がりリフォームがより楽しくなればいいなと思います。
床材は大きく分けて4種類
- クッションフロア…塩化ビニルでできたシート状の床材
- カーペット…床用の敷物
- 畳…藁(わら)を糸で刺して固めた床に、イグサを横糸として織った表をつけた、部屋の床に敷き詰める床
- フローリング…木質系材料からなる床板で表面加工などの加工を施したもの
床材-それぞれのメリットデメリット
クッションフロアについて
【クッションフロアのメリット】
- 防音機能があるものがある
- 耐傷機能があるものがある
- 耐水性に優れる
- 他の床材と比べると安価
【クッションフロアのデメリット】
- 劣化が早い
- 傷がつきやすい
- 見た目がいささか安っぽい
カーペットについて
【カーペットのメリット】
- 保温性があるので冬も暖か
- クッション性があるので足腰に優しい
- 吸音性があるので階下に迷惑がかからない
- 防滑性があるので安全
【カーペットのデメリット】
- カーペットはダニの温床
- 汚れが付いたら落ちにくい
- 夏はチクチク暑苦しい
※カーペットは進化し、近年はデメリットを補う製品が登場しています
畳について
【畳のメリット】
- 断熱性や調湿性能に優れている
- リラックス効果のあるい草の香り
- 夏もサラッとした感触が心地良い
- 音の伝わりが少ない
【畳のデメリット】
- メンテナンスの難しさ
- 水に弱い、染み込んでしまう
フローリングについて
【フローリングのメリット】
- 掃除の手間がかからない
- ダニが発生しにくい
【フローリングのデメリット】
- 足の冷え・足が疲れやすくなる
- 水に弱い
- 傷やシミがつきやすい
フローリング材は大きく分けて2種類ある
無垢(単層)フローリング(丸太から切り出し、自然なままの状態で利用する木材のこと)
メリット
- 質感や肌触り
- 柔らかく、足への負担が少ない
デメリット
- 収縮・膨張によって反りや隙間ができる
- 水や傷に弱い
- こまめな手入れが必要
複合(複層/合板)フローリング(一般的に家庭に普及)
メリット
- 反りや収縮のリスクが少ない
- 傷や凹みが付きにくい
- 大理石調やタイル調など、様々なパターンがそろっている
デメリット
- 調湿作用は基本的にない
- 補修ができない
- 硬質のため踏み心地がよくない
床は自分の足裏に直接触れる部分でもあり、また部屋の雰囲気を大きく左右させる部分でもあるので、機能とデザインを考慮したほうがいいですね。床材をはじめ、フローリングの無垢材と複合フローリングにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
ライフスタイルを考えて、どの部屋に、どういった選択をするかは、経験豊富なリフォーム業者と相談しながら決めていくとさらに安心でしょう!