全八回のシリーズでお届けする【屋根の修理で押さえておきたい予備知識編】。本日は、屋根修理の「お見積り」についてご紹介しましょう。

屋根の修理時に抑えたい!屋根修理の”お見積もり”について

屋根の修理をするにあたりあなたはまず何から考えますか。
最低でも下記の8つのことは基礎なので知っておいたほうがいいでしょう。
知らないことであなた自身に不利益が発生することもあるからです。

  1. 屋根の形
  2. 屋根材
  3. 劣化の症状
  4. 費用
  5. 工事
  6. 見積もり
  7. 業者
  8. 時期

そのなかでも、今回は【お見積もり】をピックアップして詳しくお話していきたいと思います。

その修理見積、本当に大丈夫?

いきなりですが

まずは注意点をお伝えしたいのです。それは、、

見積内容と見積額をすぐに信用しないこと

です。

3社程度の業者に見積もりを依頼することが大切です。見積りをする際は、必ず同じ工事条件で見積りを作ってもらいましょう。

また、5~15分程の短い時間の調査しかせず、隅々まで見ていないのはもちろん、屋根にあがらずに見積もりをする業者は論外です。屋根にあがっての現地調査を行わず、目視だけで見積もりをしようとする業者とは絶対に契約してはいけません。

次に気をつけて頂きたいのが無料点検商法です。無料の点検で家に入り込み、後々高額な工事につなげるのです。

屋根の上には普段登ることも見ることもないため、どのような状態になっているかがお客様には分からないのをいいことに、業者がいきなり訪問にきて「点検を無料で行う」と言い、実際に屋根に登り修理が必要ない場合であってもその家の屋根ではない別の写真画像を見せることで不安にさせるケースなどがあります。

とてもこわいですよね。訪問営業をする業者は選ばないようにするほうがいいでしょう。

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見積もりの際、工事業者に伝えるべきこと!

希望の工事をわかる範囲で伝える

前回の記事で工事についてお話ししましたが、【雨漏りの修理】【屋根材のお修理】【雨樋の修理】など、「どのような工事で、どうしたいのか」きちんと伝えることです。

何年ほど家をもたせたいかを伝える

実はこれがとても大切です!「あと1年~2年もてば良い、5年ぐらいは、、、」のように、期間を伝えるなどです。それにより工事内容が大きく変わります。

費用などの要望を伝える

屋根修理は部分的なものから全体的な修理まで幅広いですが、どの屋根修理であっても適切な修理を行うために適正な費用が必要となります。
工事にあった費用なのか、前もって相場を調べておくといいでしょう。

見積もり時に、どのようなことを業者に確認すればよいか

業者が抱えている職人がどのような資格を所持しているか

1級建築士や建築塗装技能士といった国家資格の所持者がいる業者は、社員教育を徹底している可能性が高いです。

保険や補助金が使えるか

屋根工事の費用に火災保険を使えば全額を支払うことも可能な場合があります。また、経年劣化による破損でも、自治体の補助金を使えば費用を安くできることがあります。

工事の見積もり”以外に”お金がかかるか

「屋根材を剥がしてみたら下地が腐食していて追加工事が必要でした」と金額を上乗せされるされるケースもよくききます。

正直な業者ならば「できるだけサービスで対応いたしますが、その範囲を超えることもございます。必要に応じて料金がかかりますので、「○円ぐらいご予算の追加をお願いする可能性もございます」と教えてくれるでしょう。

きちんと詳細を説明してくれるか

工事中や施工後のイメージがわかり易い写真などを見せてもらいながら説明してもらいましょう!

専門用語が多い業界なので、なかなかお客様には工事の全体像が分かりづらいと思います。その時に、わかりやすく説明してくれる業者は信頼度が高いといえるでしょう。見積りの提出時に、疑問点などがあれば遠慮なくどんどん質問しましょう!

単純なハナシ、質問に対して言葉を濁すようであれば、少し不信感ですよね。優良業者であれば、お見積もりにも絶対の自信を持っています。「この価格でこれだけの材料を使い、丁寧で高品質な工事ができます」というプライドがあるからです。

見積書の確認

見積書は必要なものが”全て”書かれている書類であり、工事金額を事前に提示するものです。契約書ではないので何かと理由をつけてお見積もり書にサインをさせようとする業者は危険です。

丁寧な見積書で、誰が見てもわかりやすくしかも色分けされて判断しやすいようになっていたりすると、とても丁寧に作られたお見積もりという感じで業者の性格が表れるものです。お見積もり書一つでも優良業者かどうか、ある程度は判断できるのです。

見積書のチェックを怠ると、屋根修理では「言った」「言わない」問題も発生するため、余計なトラブルが発生しないよう入念に確認しましょう。