高齢者人口の増加が進んでいて、世界規模で高齢化社会が課題となっています。
このような現状なので、街中での多目的トイレの場所、駅や各種施設のバリアフリー化が進んでいます。

高齢者のお悩みでよくあるうちのひとつで、使用頻度が高い場所でもある【トイレのお悩み】については、誰しもが悩みの1つは感じていることかとおもいます。

トイレのリフォーム|お悩み①

●トイレのドアを引き戸に取り替えたい

立ったり座ったりという動作が多いトイレは高齢者や体の不自由な方にとって、危険と隣り合わせの場所です。住宅の中でもトイレは最もバリアフリー化すべき箇所です。

さらには使う人が”高齢者”か”車いす利用者”かによっても工事の仕方が異なります。

また、トイレのドアは出入りがしやすい引戸が望ましいとされています。閉時の体の移動は最小限に済み、手の力が弱い人でもラクに開け閉めできます。
また介護する側にとっても、肉体的そして精神的負担を減らす一助になるでしょう。このような意味でもトイレのバリアフリー工事は、介護の必要な高齢者や自分や家族の将来のために有効です。

トイレのバリアフリー工事をすることで、本人や介護する家族にとってもストレスの少ない生活に近づけるのではないでしょうか。

●費用はだいたいどれくらいかかるの?

トイレの扉交換工事の場合、ドアの交換だけで済む場合、おおよそ約4万円ほどから可能です。
ただしドア枠ごと交換となると、周囲の壁も一部壊す必要があるため10万円程度が相場となります。

トイレのリフォーム|お悩み②

●和式トイレから洋式トイレへリフォームしたい

高齢になり足腰が弱ってくると、和式トイレを使用するたびにしゃがんで立ち上がって、という動作が負担になってきます。洋式トイレにリフォームするだけで体への負担がずいぶん楽になります。

使い勝手が格段に向上するためバリアフリーリフォームでは一般的です。

●費用はだいたいどれくらいかかるの?

和式トイレから洋式トイレへのリフォームの価格相場は25万円~50万円となっていますが、現状や購入する洋式トイレの種類などによっても価格が異なってきます。

●介護保険ってつかえるの?

介護保険を利用する場合、改修費はいったん業者に全額支払ってから手続きをして振り込まれます。つまり9割給付されるとはいえ、工事費を全額準備する必要があるのです。

また申請の際に必要な「住宅改修理由書」は、下記のようなプロが作成する必要があります。

  • 居宅介護支援事業者などに所属している介護支援専門員
  • 居宅介護支援事業者などに所属している作業療法士
  • 福祉住環境コーディネーター2級以上の有資格者

すなわち担当のケアマネジャーにお願いするか、福祉住環境コーディネーターがいる業者に依頼しなければなりません。

以上が介護保険制度を利用する場合の注意点となります。

トイレのリフォーム|業者の選びかた

トイレのバリアフリー工事をはじめとする介護リフォームは、経験が豊富な業者を選ぶようにしましょう。とはいえ、どこに頼んだら良いのか業界に知り合いがいない限りはわかりませんよね。

口コミを確認しながら業者を探す人が多いかと思いますが、業者の見つけ方にはいくつかポイントがあります。

トイレリフォームを依頼できる業者はリフォーム業者だけではない

工務店や家電量販店、あまり知られていないところでは水道屋さんやホームセンターでも受け付けてくれることがあることはご存じでしょうか。

またリフォームの業者に対して、「住宅に手を加えるのだから必ず何かしらの許認可を取得しているはず」と思われる方が多いのですが、実はトイレリフォームに限らず税込500万円までのリフォームの場合には建設業許可がなくても工事が可能なんです。

取得していない業者の中にも施工実績が豊富で、問題なくリフォームを行える業者は多くいますが、消費者としてはやはり許認可を得ている業者の方が安心できますね。バイアフリー化のリフォームでしたら、なるべくなら介護と建築の知識を持つ「福祉住環境コーディネーター」が在籍している業者や、介護リフォームの実績が多い業者がおすすめです。

リフォーム業者の中には、下請け業者に依頼を投げるだけの業者も

施工主からの依頼を受け付ける業者と工事を行う業者が違うと、リフォーム当日になって認識のギャップに気が付く可能性も。

アフターサービスの有無こそ重要

リフォーム後、水漏れやクロスの浮きなどが起こったときすぐに対応してもらえるか、休日・祝日でも対応が可能かといった点を確認しましょう。

金額やアフターフォローの面で事前に聞いていたものと違いが出ては困りますよね。見積もりから工事、アフターフォローまで一貫して行ってくれる業者に依頼する方が安心です。

業者によって独自のサービスや技術があり、また便器などの設備の割引率も異なるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

トイレリフォームをどこに頼むかは費用や条件だけでなく、相談したときの印象や担当者とのコミュニケーションが円滑にとれるかといった点も重要視して決めましょう。トイレのリフォームを成功させるには、施工主であるあなたが自分の要望を伝えやすいことも大切なのです。

以上、プロにお任せすべきところはお願いしながら、自分でもある程度勉強しておくとトラブルなく利用できるでしょう。