全八回のシリーズでお届けする【屋根の修理で押さえておきたい予備知識編】。本日は、屋根の「劣化タイプ」と「対策」をご紹介しましょう。

屋根の修理時に抑えたい、屋根の”劣化タイプ”とは

屋根の修理をするにあたりあなたはまず何から考えますか。
最低でも下記の8つのことは基礎なので知っておいたほうがいいでしょう。
知らないことであなた自身に不利益が発生することもあるからです。

  1. 屋根の形
  2. 屋根材
  3. 劣化の症状
  4. 費用
  5. 工事
  6. 見積もり
  7. 業者
  8. 時期

そのなかでも今回は【劣化の症状】をピックアップして詳しくお話していきたいと思います。
屋根の劣化は普段屋根に登る機会もない為わかりにくいですよね。。
しかし劣化の症状のポイントさえおさえておけば、雨漏りのリスクを下げたり、長期的に家を使える様になります。

色あせ

最もはじめに現れる症状です。日光や雨風で、少しずつ屋根の色は薄く褪せていきます。
劣化が起きる主な箇所は、長時間紫外線に当たりやすい部分です。外壁を触ったら白い粉がつくチョーキング現象が起こっていればそれは顔料が劣化していることを表しています。

チョーキングとは塗装の表面やシーリングが熱や紫外線、水分や風などによって劣化し、チョークの粉を吹いたようになる現象のことです。

https://www.protimes-souken.co.jp/glossary/ta/chalking.html

【”色あせ”の対策】

色褪せしにくい塗料を選ぶ際は、耐候性の高い塗料を選ぶと良いでしょう。

屋根材の剥がれ

台風や強風によって、屋根材が部分的に剥がれることがあります。
打ち込んである釘がゆるんでいたり、長年雨風や太陽の熱にさらされたりすることによるダメージの蓄積が原因となるようです。
この状態で放置しておくと、むき出しになったルーフィング材が、直射日光や雨風に当たるようになります。
屋根材の剥がれ方によっては水はけが悪くなり、水分が滞留することで、腐敗の原因となる可能性があります。

【”屋根材剥がれ”の対策】

屋根材を新しくしたり、カバー工法で覆うなどの対策がよいといえます。

サビ・カビ

屋根や外壁に苔や藻、カビが生えてしまうのは珍しいことではありません。ですが、なぜこのようにコケやカビが発生するのか考えてみたことはありますでしょうか?
カビの生える場所は水分が染み込み、長く滞留する部分、木材や軒天の部分に多く見られます。外壁や屋根の上の枯れた苔や藻に繁殖することもあります。
雨漏りしている屋根の小屋裏で見られるのはほぼカビといえるでしょう。もしコケやカビの発生が見られた場合は、なるべく早めに取り除くことをお勧めします。放置していると、錆の発生や金属や木部の腐食原因となりえます。

【”サビ・カビ発生”への対策】

基本的には中性洗剤を薄めて、柔らかいスポンジやブラシで優しく擦ることによって落とします。

屋根のシミ

いくつか原因はありますが、天井の黒いシミの原因のひとつは、屋根裏でおきた結露の水が、天井に染み込んでできたものの可能性があります。
また屋根にシミが出来ているようであれば、すでに屋根材とルーフィング材(*)を通り抜けて屋内に水分が入ってきています。
内部構造に水分が浸透してしまうと、劣化や腐食を早めてしまいます。

(*ルーフィング(ルーフィングシート)とは、屋根材の下に敷く防水シートのこと)

【”屋根のシミ”への対策】

合理的な屋根裏の結露対策は、換気することです。耐久性のよいルーフィングシートを選ぶこと。ルーフィングシートの品質は念入りにご検討しどんなルーフィングを使っているのか確認しておくことがいいでしょう。

雨漏り

雨漏りをみつけたら急な強風や雨風・台風時に一気に症状が悪化する可能性があります。
雨漏りの原因はいくつかあるため特定することが難しいとされています。
主に、屋根材のズレ、腐食、雨樋の詰まりです。

【”雨漏り”への対策】

きちんと屋根を現地調査して、隅々まで悪いところを見てもらう必要があります。
※雨漏りの原因を探すためや修理のために、一人で屋根にのぼることは大変危険です。

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主に上記のことを代表としてあげましたが、屋根の劣化には実に色々な症状があります。判断するには、チェックする箇所が多く、また最終的には専門的な知識と対策技術が必要となります。

ある程度年数が経った段階で、定期的に調査・メンテナンスを行うことが重要です。お住まいのメンテナンスやご相談、雨漏りの調査をご検討の方は、ぜひ当社にもお気軽にお問い合わせくださいませ!